ご両親の代から考えてそれなりに年数が経っていることが予見されますが、越境というのは時効というものがございます。時効というのは、20年間隣地所有者・当事者が気づかずに善意無過失にその土地に所有物 (この場合はブロック塀) があった場合、その場所は隣地所有者のものになる、そういうものが時効取得というものになります。
仮に裁判になった場合時効取得が争点になると思いますので、20年以上経っている可能性が高い場合は穏便に済ませたいところです。
そこでポイントは以下のとおり
- 越境を解消するために隣地所有者側にブロック塀を壊して建て替えられるか?
- できるのであれば、費用負担は隣地所有者と所有者どちらが負担するか?
穏便に済ますには、けっきょく膝を突き合わせて話すしかありません。するっと了承いただけることもあれば、金額しだいで絶対に動かないケースがあります。勝手に壊すと器物損壊になりますので壊してはいけません。
弊社でおすすめできるのは折半ではないかなぁと文面から思われますが、もっと詳細をうかがいながらでないと結論の出せる話とはなりません。
ともすれば泥沼化しやすい越境問題ですから細心の注意を払っていっていただきたいと思います。
親の代に中古で買った家が老朽化したため建て替えの予定があります。先日測量したところ隣地のブロック塀が当方の土地に越境していることが分かりました。隣地のほうが少し高い位置にあるせいか長年の間に少しずつこちら側に押し出されてしまったようです。
私としてはこちらの都合で建て替えをするのにいきなり塀を自分の土地に作りなおしてほしいというのが大変言い出しにくいのですが、そうなると新しい家が思うようなプランで建てられず非常に困っています。
こういう場合普通はどうするものなのでしょうか。長くこの地で暮らしてきたので、近隣とのもめごとはなるべく避けたいと思っています。