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埋蔵文化財包蔵地のデメリットを教えてほしい。

男性

先日、見学に行った中で気になる土地があったのですが、「埋蔵文化財包蔵地」という地域に該当しているようです。


案内してくれた担当さんは、特に気にしなくても大丈夫と言っていましたが、大きな買い物なので心配です。


そもそも、埋蔵文化財包蔵地って何ですか?デメリットはあるのでしょうか?

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田中 宏樹
「埋蔵文化財包蔵地」とは、、、
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近くに埋蔵文化財が存在する可能性が高いので注意してね!というエリアのことを言います。

「埋蔵文化財」という言葉は、あまり聞き慣れないですが、
簡単に言うと「遺跡」のことです。
パッと思い浮かぶような歴史的建造物だけでなく、石器や土器なども含まれます。

埋蔵文化財は、たくさんある文化財の種類の中でも、
一度破壊されてしまうと二度とその存在を認識・把握することが不可能という特徴があります。
そのため、国の法律(文化財保護法)で、特に注意深く、慎重に保存を行うよう決めているのです。

そのため、そのエリアの土地に建物を建てる等の土木工事を行う場合は、
事前に埋蔵文化財が埋まっていないか確認する必要があります。

横浜市における調査の進行は下記の通りです。

(1)横浜市へ発掘調査の届け出
(2)横浜市による現地調査
(3)現地調査の結果によって(a)~(d)
 (a)試掘調査:埋蔵文化財の有無を確認→工事等によって破壊される可能性が高い場合は(b)へ
 (b)発掘調査:工事等で破壊される範囲の全面調査を行い、記録の保存をします。
 (c)工事立会:工事を行う際に横浜市職員が立会う→工事中に文化財が発見された場合は(b)へ
 (d)慎重工事:慎重に工事を行う。


購入する場合のデメリットは、、、
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(1)土地として購入をする場合

調査が必要となるため、工事着手までに期間を必要とします。
文化財を破壊しない建築方法を選択すれば、調査期間を短縮できる可能性がありますが、
その分建築費用が高くなってしまいます。

また、調査にかかる費用を負担しなければならない場合もあります。

(2)既存の住宅として購入する場合

文化財を破壊するおそれのある土木工事等を行わなければ、直近では影響はありません。
ただし、将来、建物の建て替えをする際には同様の影響があります。
また、ご売却される際には、同じお悩みを買主様が抱く可能性があることには留意しておきましょう。

もしも、気に入った土地が『埋蔵文化財包蔵地』内だったという場合、まずはご自身の建築計画に余裕があるかどうかを確認しましょう。
その上で、役所とのやり取りをしっかり行ってくれる担当者さんと一緒に、検討を進めていくとスムーズかと思います。

(2021年7月時点の情報です。)

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