横浜市西区は横浜駅周辺の既存市街地やみなとみらい周辺の再開発エリア、南部の住宅街とそれぞれのエリアで特性が異なります。まったく違う特性をもつ行政区であり「不動産の適正価格がわからない」「どうやって売却したらよいのかわからない」という人もいることでしょう。
本記事では、横浜市西区の各エリアの特徴と平均坪単価、不動産売却のコツについて解説します。
横浜市西区の大まかな特徴
横浜市西区は2025年1月現在、世帯数60,347世帯、人口107,420人の行政区です。
日本を代表とするターミナル駅である「横浜駅」や、横浜市のシンボルのひとつである「横浜ランドマークタワー」があります。おしゃれできらびやかな町並みを連想させる区ですが、南部には閑静な住宅街が広がっています。
また、横浜市西区は市内でもっとも面積が小さく7.03平方メートルしかありません。横浜市内で2番目に小さい南区でも12.65平方キロメートルであることを考えると、いかに西区が狭いのかがわかります。
ただ、横浜市の中心部であり、人口増加率は横浜市で一番高く(2024年対比0.98%増加)、人口密度は2位を誇ります。
みなとみらい駅周辺の再開発エリア
みなとみらい駅周辺は1983年度から再開発が進められており、高層建築物が建ち並ぶ地域です。
元々は造船関連の施設が建ち並び、横浜駅周辺と関内駅が分断されていましたが「みなとみらい21」事業により、ウォーターフロント都市が建設され一大繁華街を形成する形となりました。
みなとみらい駅周辺の住所は再開発の事業名である「みなとみらい」が当てられており、一丁目から六丁目まで存在します。
西区役所周辺の既成市街地エリア
西区役所から横浜駅の間は、横浜市の中心部として繁華街を形成している地域です。
横浜駅に向かうほど高層の建物が増え、商業の色が強くなっていきます。「北幸」「南幸」といった横浜駅徒歩圏内の住所地には「横浜ビブレ」「CeeU Yokohama」といった大型商業施設もあります。
また、西区は南に向かうほど商業色は弱くなって低層のマンション、建築面積の小さめな一戸建てが建ち並ぶ住宅街に変化するエリアです。
なお、西区役所周辺エリアの主な住所は、以下のとおりです。
- 南幸
- 平沼
- 西平沼町
- 中央
南部の住宅街エリア
横浜市西区の南部は「野毛山」「久保山」を中心にして閑静な住宅街が広がる地域です。
野毛山や久保山方面に向かうと、坂道が増え、周辺には建築面積の大きい一戸建てが増えていきます。野毛山には「野毛山動物園」「野毛山公園」といったファミリーでも楽しめる施設もある場所です。
なお、南部の住宅街エリアの主な住所は、以下のとおりです。
- 西戸部町
- 霞ヶ丘
- 久保町
- 東久保町
横浜市西区の平均坪単価は584万832円
横浜市西区全域の平均坪単価は、584万832円です(2025年6月現在)。
ただし、エリアによって平均坪単価は大きく異なります。ここからは、各エリアの平均坪単価を紹介していきます。
なお、各地の平均坪単価はあくまで目安です。物件の間口や高低差、面積の広さなどによって金額は大きく異なります。正確な価格を知りたい方は、お気軽に横浜スタイルにお問い合わせください。
みなとみらい駅周辺の再開発エリアの平均坪単価
みなとみらい駅周辺の再開発エリアの平均坪単価は、以下のとおりです。
住所名 | 坪単価目安 | ㎡単価目安 |
高島 | 419万円 | 127万円 |
みなとみらい | 1,127万円 | 341万円 |
再開発エリアは高層建築物が建ち並び、商業施設やホテル、オフィスなどが入居しています。
みなとみらい駅周辺は横浜市内でも屈指の商業エリアであり、平均坪単価も高くなります。駅からの距離が近いか、高い建物が建築できる土地かどうかなど、商業地としてのポテンシャルが高いかどうかで、坪単価が同じエリアでも大きく異なる点には注意しなければなりません。
西区役所周辺の既成市街地エリアの平均坪単価
西区役所周辺の既成市街地エリアの平均坪単価は、以下のとおりです。
住所名 | 坪単価目安 | ㎡単価目安 |
浜松町 | 100万円 | 30万円 |
御所山町 | 106万円 | 32万円 |
岡野 | 153万円 | 46万円 |
中央 | 224万円 | 68万円 |
北幸 | 720万円 | 218万円 |
西区役所周辺の既成市街地エリアでは、住宅街と商業地に分かれます。
浜松町や御所山町のような住宅街と、北幸といった商業地では平均坪単価に違いがみられます。
住居系が多い地域は坪単価100〜150万円ですが、商業地は200万円以上です。横浜駅からすぐの立地だと坪1,000万円を超える地域もあり、場所によって極端に金額が変わるのも既成市街地エリアの特徴といえます。
南部の住宅街エリアの平均坪単価
南部の住宅街エリアの平均坪単価は、以下のとおりです。
住所名 | 坪単価目安 | ㎡単価目安 |
境之谷 | 80万円 | 24万円 |
西戸部町 | 91万円 | 27万円 |
東久保町 | 82万円 | 24万円 |
南部の住宅街エリアの平均坪単価はおおよそ80〜100万円で、場所によって金額差があまり出ない地域です。
ただし、土地の高低差が激しかったり、道が狭く建築しにくかったりする土地の価格は平均坪単価よりも低くなります。
高低差や道幅の影響を正確に把握するのは難しいため、建築しにくいかどうか判断できない場合は不動産会社に価格を聞いたほうがよいかもしれません。
横浜市西区の不動産売却に成功するための3つのコツ
横浜西区の不動産売却に成功するためのコツは、以下の3つです。
- 西区の売却相場を把握する
- 売却サポートが充実している仲介会社を探す
- 西区の不動産価格に精通している仲介会社に依頼する
西区の売却相場を把握する
西区の相場を把握すれば、不動産売却がスムーズに進みます。
中古物件を購入した理由の第一位は「一戸建て・マンションともに価格が適正だった」でした。
中古の一戸建てを購入した人の67.9%、中古マンションを購入した人の59.5%の人が適正価格かどうかを重視したことを考えると、相場で売り出すのがいかに大切かがわかります。
横浜市西区の不動産は立地で価格が大きく変わるため、相場の把握が難しい地域といえます。相場を事前に把握していないと、査定額が正しいかどうかも判断できないため、不動産会社に相談する前にあらかじめ自分自身で調査しておきましょう。
参考:国土交通省「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」
売却サポートが充実している仲介会社を探す
不動産売却を依頼する際には、売却サポートが充実している仲介会社に依頼しましょう。
不動産は相場で売り出したとしても、建物や土地の状態によってはなかなか買い手をみつけられません。
例えば、建物の内部に多くの傷がある、家具がなく生活感を演出できないなどのケースです。このような場合、ハウスリペアを実施し、バーチャルホームホームステージングでおしゃれな家具を配置するといった方法で対処が可能です。
対処した結果、早期売却、高値売却できるケースもあるため、不動産会社のサポート体制を調査してから売却相談することが重要となります。
西区の不動産価格に精通している仲介会社に依頼する
横浜市西区の不動産価格に精通している仲介会社に依頼すれば、適切な売出価格を教えてくれます。
西区はエリアによって平均坪単価が異なる上、同じエリアでも大きく価格が変わるケースもあります。価格が変わる要因を正確に把握していないと、正しい値付けができません。
正しい値付けができないと、相場とかけ離れた金額で売り出してしまうおそれもあります。相場より高いとスムーズな売却ができなくなるため、横浜市西区の不動産価格に精通した仲介会社に相談することが重要になります。
横浜市西区の不動産売却についてよくある質問
横浜市西区の不動産売却についてよくある質問は、以下のとおりです。
- 不動産売却時に課税される税金は節税できますか?
- 相続した不動産を売却するにはどうしたらよいですか?
- 高低差のある不動産でも売却できますか?
ここからは、よくある質問とその回答を紹介します。
不動産売却時に課税される税金は節税できますか?
不動産売却時に課税される税金で節税できるのは、譲渡所得税です。
印紙税や消費税、登録免許税で節税するのは難しく、仮にできたとしてもあまり課税額は下がりません。
譲渡所得税は高額な納税額になるケースがあるものの、節税方法がいくつもあります。どの方法がもっとも有効なのか、不動産会社に相談しつつ節税していきましょう。
なお、不動産売却時に課税される税金の節税については「不動産売却時の節税対策5選|税金を安くする方法についてわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
相続した不動産を売却するにはどうしたらよいですか?
相続した不動産を売却する場合、以下の手順で進めます。
- 相続の開始
- 遺言書の有無の調査
- 相続人と遺産の確定
- 遺産分割協議書の作成
- 相続登記する
- 相続した不動産を売り出す
相続した不動産を売却するには、多くの手続きが必要になります。やるべきことが多いため、不動産会社に進め方を教えてもらいながら手続きを進めていきましょう。
高低差のある不動産でも売却できますか?
高低差のある不動産が売却できるかどうかは、その高さによります。
一般的に「がけ条例」に引っかかるような高低差があると売却しにくくなります。
横浜市の場合、高さ3メートル以上、角度30度以上のがけが条例の対象となり、厳しい建築制限を守らないといけません。
擁壁工事といった土砂崩れを防止する対策を実施しなければならないため、買い手にとっては費用面で大きな負担がかかります。また、安全性の問題もあり、相場よりも安い価格に設定しないとなかなか売却できません。
参考:横浜市役所「横浜市建築基準条例及び同解説」
横浜市西区の不動産売却は横浜スタイルにお任せください
横浜市西区の不動産売却を検討されているのであれば、ぜひ「横浜スタイル」にお任せください。
横浜スタイルは横浜エリアに根付いた活動を18年以上おこない、不動産売買実績を重ねてきました。今までに積み上げてきた売却仲介実績は1,200件を超え、一年間に200件以上もの相談をいただいています。
横浜市西区でも多くの依頼をいただいており、ビル・マンション・一戸建て・土地と、どのような不動産にも対応可能です。
売却サポートも充実しており、バーチャルホームステージングやプロカメラマンによる物件写真撮影などで販売活動を支援しています。
とりあえず不動産の価値を知りたいという方も、お気軽に「コンタクト」からお問い合わせください。
まとめ
横浜市西区の平均坪単価は、584万832円です。
ただし、エリアごとに平均坪単価は異なり、坪100万円を切る地域もあれば、坪1,000万円を超える場所もあります。各エリアの特性によって大きく価格が変わるため、それぞれの特性を理解している不動産会社でなければ、正確な査定額が算出できません。
不動産をスムーズに売却するには、相場にあわせて売出価格を設定する必要があり、横浜市西区に精通している不動産会社に依頼することが大切です。
不動産会社選びは不動産売却が成功する重要な要因になるため、しっかりとその会社の実績を確認してから依頼しましょう。