出産や子育てを機に、横浜で住み替えを検討している方もいらっしゃることでしょう。不動産を売却する際には、まず不動産会社に査定を依頼する必要があります。査定の結果、不動産会社から提示される査定価格が、売り出し価格のベースとなるのです。
ここでは、査定依頼から売却までの流れやエリア別の価格相場など、横浜で不動産査定を依頼するときのポイントをわかりやすく解説します。
横浜の物件における不動産査定〜売却の流れ
横浜にある自宅を中古住宅として売却したい場合、まず、不動産会社に査定を依頼する必要があります。査定を依頼してから、買主に引き渡すまでの一般的な流れは次のとおりです。
- 不動産会社に簡易査定(机上査定)を依頼する
- 候補の不動産会社に訪問査定を依頼する
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 売却活動を行う
- 買主と売買契約を結ぶ
- 引っ越し、物件の引き渡し
1. 不動産会社に簡易査定(机上査定)を依頼する
最初に、不動産会社へ簡易査定を依頼します。簡易査定とは、WEB上などで入力した住所、築年数、面積などの物件情報をもとに、簡易的に査定価格を算出する方法のこと。データのみで価格を求めることから「机上査定」とも呼ばれます。
簡易査定を行っている不動産会社のフォーム等に必要情報を入力すれば、最短数分から長くても数日以内に査定結果を知ることができます。査定価格を比較するため、この段階では複数社に依頼するのが基本です。個別に依頼するのは手間がかかるため、WEB上の一括査定サイトを利用するのもよいでしょう。
横浜スタイルでは、横浜エリアの物件の簡易査定を無料で承っています。WEBフォームで必要情報を入れてから、たった60秒で査定結果を確認できるのが魅力です。住み替えを検討されている方はぜひご活用ください。
2. 候補の不動産会社に訪問査定を依頼する
各社から提示された簡易査定の結果を比較し、仲介を依頼したい不動産会社が決まったら、訪問査定を依頼します。訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際に現地を訪問し、物件を細かく調査したうえで価格を算出する方法のことです。
実際の建物や土地の状態、日当たり、前面道路の状況、周辺環境などを踏まえて算定するため、簡易査定と比べて査定価格の精度が高まります。その分、査定結果が出るまで、1週間程度を要するケースが一般的です。
3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
査定結果、訪問時やメールでのやりとりの質、担当者との相性などを踏まえ、最終的に仲介する不動産会社を決めます。依頼する会社と媒介契約を締結すれば、正式な売却活動のスタートです。
なお、媒介契約には3つのタイプがあります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、自分たちの考えに合った契約形態を選びましょう。
媒介契約の種類
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
契約できる会社数 | 複数社 | 1社のみ | 1社のみ |
売主への報告義務 | 義務なし | 2週間に1回 | 1週間に1回 |
レインズへの登録義務 | 義務なし | 契約締結後7日以内 | 契約締結後5日以内 |
直接取引の可否 | ◯ | ◯ | × |
契約期間 | 定めなし | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
4. 売却活動を行う
査定価格を参考に売り出し価格を設定し、不動産会社による売却活動が行われます。売却のタイムリミットや、実際に売り出してからの反応の状況などを踏まえ、適宜価格調整や売却戦略の変更などを実施します。
基本的に不動産会社が主体となって進めますが、購入希望者から内見希望があった場合には、売主も協力して対応するのが原則です。
5. 買主と売買契約を結ぶ
売却活動の結果、買い手が決まったら、不動産会社を介して売却価格や引き渡し日などの諸条件を交渉します。内容がまとまったら売買契約を締結しましょう。契約が成立した時点で、売却価格に応じた仲介手数料を不動産会社へ支払う義務が生じます。
売却価格が400万円超の場合、仲介手数料の上限額は「売却価格×3%+6万円+消費税」です。下限に関しては特に定められていません。
6. 引っ越し、物件の引き渡し
売買契約締結後は、自宅の片付けや掃除、新居への引っ越しを進めます。買主から残代金の支払いを受け、所有権移転登記の手続きが済んだら、物件の鍵を買主へ引き渡します。これで自宅の売却活動は完了です。
【2025最新】横浜で不動産査定前に知っておきたい相場のこと
横浜の物件の不動産査定を依頼するにあたっては、自分でも大まかな相場を把握しておく必要があります。相場観を知っていれば、不動産会社から提示された査定価格が妥当かどうか、ある程度判断できるようになるでしょう。以下では、横浜市内の最新相場を紹介します。
横浜市における中古物件の価格相場
まず、横浜市における中古物件の価格相場を確認しましょう。東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向」によると、2024年度の中古マンション・中古戸建住宅の平均価格は次のとおりです。
横浜川崎エリアの中古物件価格相場(2024年度)
平均価格(前年比) | 1平米当たりの単価(前年比) | |
中古マンション | 4,193万円(+1.0%) | 63.49万円(1.8%) |
中古戸建住宅 | 4,640万円(−1.2%) | ― |
横浜エリアの中古戸建価格は、前年を下回っており一服感が見られます。一方、中古マンションは引き続き価格上昇が続いている状況です。
エリアごとの価格相場
横浜・川崎の相場を確認しましたが、実際は、横浜市内でもエリアによって価格は大きく異なります。そこで続いては、各区の代表駅ごとの価格相場を見ていきましょう。国土交通省「不動産情報ライブラリ」のデータをもとに、2024年度における取引価格の例をまとめたものが次の表です。
区 | 代表駅 | 中古マンション | 中古戸建 |
鶴見区 | 鶴見駅 | 4,500万円 | 5,000万円 |
神奈川区 | 東神奈川駅 | 7,100万円 | 6,400万円 |
西区 | 横浜駅 | 6,300万円 | − |
中区 | 関内駅 | 8,600万円 | − |
南区 | 弘明寺駅 | 4,000万円 | 4,600万円 |
港南区 | 上大岡駅 | 7,300万円 | 5,200万円 |
保土ヶ谷区 | 星川駅 | 4,400万円 | 3,900万円 |
旭区 | 二俣川駅 | 4,300万円 | 4,600万円 |
磯子区 | 磯子駅 | 5,500万円 | 4,800万円 |
区 | 代表駅 | 中古マンション | 中古戸建 |
金沢区 | 金沢文庫駅 | 4,400万円 | 4,100万円 |
港北区 | 新横浜駅 | 5,000万円 | 5,800万円 |
緑区 | 中山駅 | 3,700万円 | 5,300万円 |
青葉区 | あざみ野駅 | 6,400万円 | 6,700万円 |
都筑区 | センター北駅 | 5,300万円 | − |
戸塚区 | 戸塚駅 | 4,800万円 | 6,300万円 |
栄区 | 本郷台駅 | 3,400万円 | 4,700万円 |
泉区 | いずみ中央駅 | 3,800万円 | 3,900万円 |
瀬谷区 | 三ツ境駅 | 3,300万円 | 4,300万円 |
表を見ると、中区・西区・神奈川区などの中心部や、東急田園都市線沿線の青葉区などで相場が高くなっています。一方、栄区・泉区・瀬谷区など南西端に位置する区は、全体的に手頃な価格帯です。
横浜で不動産査定を依頼する際の注意点
横浜エリアで不動産査定を依頼する際には、次に挙げる2つの注意点に気をつけましょう。
査定価格の高さだけで不動産会社を選ばない
査定価格は不動産会社によって異なるものですが、先述のとおり、ある程度の相場があります。そのため、通常ならそこまで大きな価格差は見られないはず。もし、明らかに査定価格が高すぎる会社があった場合、何かしらのリスクがあると考えたほうがよいでしょう。
査定価格はあくまでも参考値ととらえる
査定価格は、あくまでも不動産会社が算定する参考値に過ぎません。売り出し価格のベースにはなるものの、実際にその価格で売れるとは限らないのです。査定価格で売れないと成立しない資金計画を立ててしまうと、実際の売却価格が下振れたとき、住み替えプランが破綻する恐れもあります。査定価格を基準としつつも、余裕を持った資金計画を心がけましょう。
横浜の不動産売却は地域密着型不動産会社に依頼するのがよい理由
横浜の物件を適正な価格で売却したいなら、横浜エリアに密着した不動産会社を選ぶのがおすすめです。なぜなら、地域密着の不動産会社は、エリアの事情や最新相場、地元民しか知らない細かなニーズなどに詳しいためです。エリアのことをよくわかっているからこそ、信頼度の高い値付けをしてもらいやすく、適正価格で早期に売却できる可能性もあるでしょう。
さらに、新居の購入サポート、買い替え時の住宅ローンや引っ越しのサポートなど、ワンストップで手がける会社なら、横浜市内での住み替えをスムーズに進められます。大手のような担当者の異動や変更が少なく、将来にかけて継続的に相談ができるので、信頼関係を築きやすい点もメリットです。
まとめ
不動産査定は、住み替え検討の第一歩となります。どこの不動産会社に仲介を依頼するかで、最終的な売却価格にも影響してくるため、査定内容をもとに信頼できる会社を選ぶことが大切です。
横浜での住み替えを検討しているなら、地域密着型の「横浜スタイル」へぜひご相談ください。不動産査定・売却のみならず、新居の購入、引っ越しに至るまで、住み替えに関するサービスをワンストップでご提供しています。まずは、無料簡易査定でお住まいの価値を知ることからスタートしてはいかがでしょうか。