
近年は、築年数の経過した集合住宅を、現在の生活様式に合うように改修した団地リノベーション物件が注目されています。団地リノベーション物件の中にはすでに改修済の物件もありますが、自身で工事を行うものもあるため、費用面や注意点を事前に把握したいと考えるのも当然のことですよね。
それでは、まず費用面についてお話します。一般的な70㎡程度のマンションをリノベーションする場合の目安は、以下のとおりです。
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部分的なリノベーション:約150万円~
標準的なリノベーション:約500万円~
フルリノベ:約700万円~
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部分的なリノベーションは、キッチンやトイレ、ユニットバスの交換を想定しています。また、標準的なリノベーションは室内全体、フルリノベはいったんスケルトン状態にしたあとの改修を想定しています。
ただし、工事費用は設備のグレードや依頼するリフォーム業者によって大きく変動するため、あくまで目安とお考えください。
続いては、団地リノベーション物件を検討するときの注意点についてお話しします。団地リノベーション物件を検討する際は、以下の点に注意しましょう。
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1.耐震性能が低い物件がある
2.構造上の理由で改修工事に制限がかかる
3.エレベーターが停止しない階は避ける
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1981年5月以前に建築確認を受けた物件は旧耐震基準と呼ばれ、震度5〜6程度でも倒壊しない設計となっています。現在の基準よりも耐震性が低い建物でも建築が認められていた時期であり、耐震補強をしていない旧耐震基準のマンションは地震に弱い可能性があると考えてください。
また、古いマンションは配管・配線を直接コンクリートの中を通しているもの、二重床・二重天井になっていないものがあり、自由に間取りを変更できない物件があります。せっかくリノベーションを目的に物件を選んだのに、自由にカスタマイズできないのでは、購入・賃貸する意味がありません。
そして、昔の物件の中には特定の階層にエレベーターが停止しないものもあります。「若いから大丈夫」と安易に考えると、ケガや病気のとき、老後に苦労するかもしれません。
団地リノベーション物件は費用を抑えつつ、好みの間取りで生活できるという大きなメリットがあります。一方で、費用や改修工事に関する制約などには注意が必要です。個性的で快適な住まいを実現するためにも、費用相場や制約を理解してから物件探しをはじめてみてください。
団地リノベーション物件への入居を検討しています。自分でリノベーションをする際にどのくらいの費用がかかるのか、何に注意したらよいのか知りたいので教えてほしいです。