例えば自動販売機などは消費税増税と同時に上がりますね。また各小売も消費税分当然アップしています。ただ、不動産はその価格決定要件が違います。
不動産はあくまで周辺価格相場で決まるため消費税の影響は直接は受けません。消費税増税の伴う需要と供給の変化によって価格が決定するのです。ですから消費税増税と同時に同率で上昇するわけではありません。

さらに申し上げると不動産は消費税の対象が少し違います。まず土地は消費税の対象ではないためまったく変化しません。そして戸建とマンションですが、この価格の出しかたが我々ではできません。税理士の先生や公認会計士の先生によって全体の価格から建物の割合を算出し、それをもって価格を決定します。それによって不動産の消費税が決定します。

しかしながらこれもまた一概に言えません。なぜなら消費税は売主が課税事業者の場合に発生するからです。つまりどういうことかというと、一般人の売主さんの不動産の場合は消費税は発生しません。
以上により、不動産が消費税に影響されるシーンは少ないため、不動産価格が消費税増税によって一律に上がるということは起きないのです。