■戸建
工法によって地震に対する強さが変わると思われがちですが、じつは地震に対する強さの差はほとんどございません。具体的には、震度6~7の揺れでも倒れないというのが建築基準法の決まりです。さらに、その1.2倍から1.5倍の耐震性能を持っているのが現在の一戸建です。
そこで、もっと頑丈にして建築基準法の2倍から2.5倍の強度を持たせればさらに安心と思えるかもしれません。ただ、そのような家を造ると窓が小さく要塞のような建物になってしまいますし、住み心地も悪くなります。さらには建設費も上がります。ですので、1.2倍から1.5倍の強度で横並びの状況になっています。
ただし、構造による揺れかたの差はあります。例えば柱と梁で建物を支える在来軸組工法の建物は柔構造で、ツーバイフォー工法の建物は剛構造という違いがあるため地震時の揺れかたが異なります。柔構造の在来軸組工法は小刻みな揺れをいなしてくれる半面、大きな地震には建物自体が大きく揺れやすい傾向があります。対して剛構造のツーバイフォーと軽量鉄骨は大きな揺れに強いが小刻みな揺れを感じやすいとされます。
加えて、地盤や基礎も重要になります。
■マンション
マンションでよく目にするのが耐震構造・免震構造・制震構造といったフレーズではないでしょうか。
<耐震構造>
柱、梁を太く頑丈につくり、建物自体で地震に耐えて建物構造部を守るという考えかたです。
<免震構造>
基礎部分に設置した積層ゴムの部分で地震力をカットし建物に伝えないという考えかたです。耐震構造と免震構造の徹底的な違いは建物のゆれやヒビが出るか出ないかです。
免震構造の考えかたは「壊れない、そしてゆれない」です。
<制震構造>
エネルギーを吸収するダンパーを各階につけています。いかにゆれを少なくするかという考えかたに基づいています。
どの構造が強いかは地盤も含めた総合的な判断になりますので「この物件は地震に強いです!!」とは言い切れませんが、ひとつの基準として新耐震基準に法が改正された以降の物件を選ぶことがポイントです。
工法によって地震に対する強さが変わると思われがちですが、じつは地震に対する強さの差はほとんどございません。具体的には、震度6~7の揺れでも倒れないというのが建築基準法の決まりです。さらに、その1.2倍から1.5倍の耐震性能を持っているのが現在の一戸建です。
そこで、もっと頑丈にして建築基準法の2倍から2.5倍の強度を持たせればさらに安心と思えるかもしれません。ただ、そのような家を造ると窓が小さく要塞のような建物になってしまいますし、住み心地も悪くなります。さらには建設費も上がります。ですので、1.2倍から1.5倍の強度で横並びの状況になっています。
ただし、構造による揺れかたの差はあります。例えば柱と梁で建物を支える在来軸組工法の建物は柔構造で、ツーバイフォー工法の建物は剛構造という違いがあるため地震時の揺れかたが異なります。柔構造の在来軸組工法は小刻みな揺れをいなしてくれる半面、大きな地震には建物自体が大きく揺れやすい傾向があります。対して剛構造のツーバイフォーと軽量鉄骨は大きな揺れに強いが小刻みな揺れを感じやすいとされます。
加えて、地盤や基礎も重要になります。
■マンション
マンションでよく目にするのが耐震構造・免震構造・制震構造といったフレーズではないでしょうか。
<耐震構造>
柱、梁を太く頑丈につくり、建物自体で地震に耐えて建物構造部を守るという考えかたです。
<免震構造>
基礎部分に設置した積層ゴムの部分で地震力をカットし建物に伝えないという考えかたです。耐震構造と免震構造の徹底的な違いは建物のゆれやヒビが出るか出ないかです。
免震構造の考えかたは「壊れない、そしてゆれない」です。
<制震構造>
エネルギーを吸収するダンパーを各階につけています。いかにゆれを少なくするかという考えかたに基づいています。
どの構造が強いかは地盤も含めた総合的な判断になりますので「この物件は地震に強いです!!」とは言い切れませんが、ひとつの基準として新耐震基準に法が改正された以降の物件を選ぶことがポイントです。
まず、1981年 (昭和56年) 以降に建てられた建物は基本的に新耐震基準に従った建物であり、耐震構造です。「最低限の基準」として建築基準法で定められているものです。震度6~7程度の地震でも倒壊・崩壊しないレベルという基準です。
1995年1月の阪神・淡路大震災では多くのオフィスビルやマンションが倒壊しました。倒壊したものはほとんどが新耐震基準以前に建てられたいわゆる「旧耐震物件」でした。このことから1981年に改定された新耐震基準による建物の耐震性がここで評価されました。
戸建・マンションでもそれぞれ構造が異なるものがありますが、どちらがいちばんよいかということは一概には言えないところもあります。免震構造、制震構造システムなど、どの程度の効果を発揮するのかは発生する地震の規模や震源からの距離などさまざまな要因が関係するためです。
戸建住宅の構造についてです。
代表的な工法が「木造軸組工法」です。柱を軸とし家の構造を構成し、間取りの自由度が高く、リフォームや増改築が比較的かんたんにできる特徴をもった人に優しい木の家です。また、木の家には家を囲む天井・壁・床を面にして箱のように組み立てる「2×4工法」と呼ばれる構造があります。面で構成しているため間取りの自由度が少なく、間取りの変更なども難しいと言われています。
また、軽量鉄骨を使って組み立てる「プレハブ工法」と呼ばれる構造があります。建物自体はこちらの強度が高いと言えます。工場でパーツを作って現場で組み立てる方式が一般的で、工場のコストや運搬費用などのコストが高い傾向があります。
工法によって地震に対する強さが変わると思われがちですが、実は地震に対する強さの差はありません。どんな工法であっても建築基準法を守って建てられた建物であれば、関東大震災クラスの地震でもまず倒れないためです。
具体的には、震度6~7の揺れでも倒れないというのが建築基準法の決まり。さらに、その1.2倍から1.5倍の耐震性能を持っているのが現在の一戸建です。もっと頑丈にし、建築基準法の2倍とか2.5倍の強度を持たせればさらに安心と思えるかもしれません。
ただ、そのような家を造ると、窓が小さく要塞のような建物になってしまいます。住み心地が悪くなりますし、建設費も上がります。したがって、1.2倍から1.5倍の強度で横並びの状況になっています。
タワーマンションでよく見られる構造についてまとめておきます。
【耐震構造の特徴】
耐震構造の特徴は柱・梁を太く頑丈につくり、建物自体で地震に耐えて建物構造部を守るものです。建物の倒壊を免れたとしても揺れによる室内の家具などの転倒や間仕切壁の破損、設備配管の損壊など、建物自体に大きなダメージを受けてしまうケースが多く見られます。
【免震構造の特徴】
1980年代から耐震構造のほかに新しい構造システムとして免震構造や制震構造という考えかたが出てきました。免震構造は基礎部分に設置した積層ゴムの部分で地震力をカットし建物に伝えないという考えかたです。
耐震構造と免震構造の徹底的な違いは建物の揺れやヒビが出るか出ないかです。免震構造の考えかたは「壊れない、そして揺れない」です。揺れないということは建物のダメージだけでなく家具の転倒も少なくなります。室内被害を少なく抑え、室内の人間の安全性に優れます。
免震工法では大地震のときの揺れの強さが通常の1/3~1/5になり建物自体のダメージも小さく済みます。
【制震構造の特徴】
制震構造はエネルギーを吸収するダンパーをつけています。いかに揺れを少なくするかという考えかたに基づいています。制震構造は地震時に大きくゆれるため、家具や設備配管の破損の恐れがあります。
【耐震性能】
■免震構造
・耐震構造の1/3~1/5 (半分以下) に地震の力を軽減します。
・ゆっくりゆれるため家具や設備などの転倒・破壊を防ぎます。
■制震構造
・耐震構造の70%~80%の地震の力を軽減します。
・激しくゆれるため家具や設備などの転倒・破壊の恐れがあります。
1995年1月の阪神・淡路大震災では多くのオフィスビルやマンションが倒壊しました。倒壊したものはほとんどが新耐震基準以前に建てられたいわゆる「旧耐震物件」でした。このことから1981年に改定された新耐震基準による建物の耐震性がここで評価されました。
戸建・マンションでもそれぞれ構造が異なるものがありますが、どちらがいちばんよいかということは一概には言えないところもあります。免震構造、制震構造システムなど、どの程度の効果を発揮するのかは発生する地震の規模や震源からの距離などさまざまな要因が関係するためです。
戸建住宅の構造についてです。
代表的な工法が「木造軸組工法」です。柱を軸とし家の構造を構成し、間取りの自由度が高く、リフォームや増改築が比較的かんたんにできる特徴をもった人に優しい木の家です。また、木の家には家を囲む天井・壁・床を面にして箱のように組み立てる「2×4工法」と呼ばれる構造があります。面で構成しているため間取りの自由度が少なく、間取りの変更なども難しいと言われています。
また、軽量鉄骨を使って組み立てる「プレハブ工法」と呼ばれる構造があります。建物自体はこちらの強度が高いと言えます。工場でパーツを作って現場で組み立てる方式が一般的で、工場のコストや運搬費用などのコストが高い傾向があります。
工法によって地震に対する強さが変わると思われがちですが、実は地震に対する強さの差はありません。どんな工法であっても建築基準法を守って建てられた建物であれば、関東大震災クラスの地震でもまず倒れないためです。
具体的には、震度6~7の揺れでも倒れないというのが建築基準法の決まり。さらに、その1.2倍から1.5倍の耐震性能を持っているのが現在の一戸建です。もっと頑丈にし、建築基準法の2倍とか2.5倍の強度を持たせればさらに安心と思えるかもしれません。
ただ、そのような家を造ると、窓が小さく要塞のような建物になってしまいます。住み心地が悪くなりますし、建設費も上がります。したがって、1.2倍から1.5倍の強度で横並びの状況になっています。
タワーマンションでよく見られる構造についてまとめておきます。
【耐震構造の特徴】
耐震構造の特徴は柱・梁を太く頑丈につくり、建物自体で地震に耐えて建物構造部を守るものです。建物の倒壊を免れたとしても揺れによる室内の家具などの転倒や間仕切壁の破損、設備配管の損壊など、建物自体に大きなダメージを受けてしまうケースが多く見られます。
【免震構造の特徴】
1980年代から耐震構造のほかに新しい構造システムとして免震構造や制震構造という考えかたが出てきました。免震構造は基礎部分に設置した積層ゴムの部分で地震力をカットし建物に伝えないという考えかたです。
耐震構造と免震構造の徹底的な違いは建物の揺れやヒビが出るか出ないかです。免震構造の考えかたは「壊れない、そして揺れない」です。揺れないということは建物のダメージだけでなく家具の転倒も少なくなります。室内被害を少なく抑え、室内の人間の安全性に優れます。
免震工法では大地震のときの揺れの強さが通常の1/3~1/5になり建物自体のダメージも小さく済みます。
【制震構造の特徴】
制震構造はエネルギーを吸収するダンパーをつけています。いかに揺れを少なくするかという考えかたに基づいています。制震構造は地震時に大きくゆれるため、家具や設備配管の破損の恐れがあります。
【耐震性能】
■免震構造
・耐震構造の1/3~1/5 (半分以下) に地震の力を軽減します。
・ゆっくりゆれるため家具や設備などの転倒・破壊を防ぎます。
■制震構造
・耐震構造の70%~80%の地震の力を軽減します。
・激しくゆれるため家具や設備などの転倒・破壊の恐れがあります。
マンションや戸建でどの構造が強い構造なのか教えてください。