不動産ナレッジベース
【2025最新】横浜で注目の再開発5選|これからホットなエリアは?
横浜市内では、各地で再開発事業が行われています。再開発によって街がにぎわえば、生活利便性が高まるだけでなく、住まいの資産価値がアップするかもしれません。ここでは、横浜で注目される5つの再開発についてご紹介します。なお、取り上げるのは、いずれも2025年8月現在の情報です。
(仮称)横浜駅みなみ東口地区第一種市街地再開発事業
最初にご紹介するのは、横浜の玄関口・横浜駅のみなみ東口地区で予定されている「(仮称)横浜駅みなみ東口地区第一種市街地再開発事業」です。
現在、横浜中央郵便局やアソビルなどがある約1.4haの敷地に、地上45階・高さ約231mの超高層ビルを建設する計画となっています。オフィス、商業施設、ホテル、サービスアパートメントなどの複合施設となる予定で、横浜駅周辺地区の新たなランドマークとなることが見込まれる開発です。
大きな特徴は、屋上に、未来の乗り物として注目される「空飛ぶクルマ」の離着陸場が計画されていることです。この開発により、横浜駅のターミナル機能がさらに強化されるでしょう。スケジュールは、2028年着工・2037年度竣工予定です。
(参考)横浜市
105.(仮称)横浜駅みなみ東口地区第一種市街地再開発事業に係る計画段階配慮書
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kankyohozen/hozentorikumi/assessment/shinaijigyou/105-mokuji/105_hairyosyo.html
BASEGATE横浜関内|横浜市旧市庁舎街区活用事業
2020年に移転した、横浜市旧市庁舎跡地では「BASEGATE横浜関内」の整備が進められています。これは、関内駅からほど近い場所に位置する約1.65haの敷地に、地上33階・高さ169mのタワー棟、旧市庁舎行政棟を活用したホテルと商業施設、駅前広場などを整備する開発計画です。
横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムに隣接していることもあり、DeNAグループのエデュテインメント施設「Wonderia(ワンダリア)」、ベイスターズのライブビューイングアリーナ「THE LIVE」といったエンターテインメント施設も整備されます。他にも、星野リゾートが手がける新感覚ホテル「OMO7横浜」、国内最大級34店舗が出店予定の小割飲食ゾーンなど、注目施設が盛りだくさんです。
エリア最大級のオフィスフロアも誕生し、平日・休日を問わず、関内エリアの活性化に寄与するでしょう。竣工は2025年12月、2026年春にはグランドオープンを迎える予定です。
(参考)三井不動産
JR「関内」駅前「横浜市旧市庁舎街区活用事業」「BASEGATE横浜関内」に街区名称決定
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/1113/
関内駅前地区第一種市街地再開発事業
関内駅前の上で紹介した「BASEGATE横浜関内」と隣接するエリアにおいても、「北口地区」「港町地区」という2つの再開発事業が進行中です。北口地区には、約0.8haの敷地に地上21階・高さ106mの高層ビルが計画されており、港町地区には、約1.4haの敷地に地上32階・高さ170mの超高層ビルが計画されています。
この事業は、横浜の都心部にあたる関内駅周辺の歩行者ネットワークを強化することが目的の一つで、駅前歩行者空間や広場、BASEGATE横浜と各街区を結ぶ歩行者デッキ、交通広場なども合わせて整備予定です。
それぞれのビルは複合施設となっており、オフィスのほか、居住機能も整備されます。港町地区には、ミュージアムやナイトライフ拠点といったエンターテインメント施設も計画されており、完成すれば関内駅周辺の人気がさらに高まるでしょう。
北口地区・港町地区ともに、2029年度の竣工を目指して、2025年度から解体工事が始まる見通しです。
(参考)三菱地所
「関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業」 関内駅前港町地区市街地再開発組合を設立
https://www.mec.co.jp/news/detail/2025/04/28_mec250428_kannai
「関内駅前北口地区第一種市街地再開発事業」 関内駅前北口地区市街地再開発組合を設立
https://www.mec.co.jp/news/detail/2025/07/07_mec250707_kannai
旧上瀬谷通信施設跡地|横浜花博・KAMISEYA PARK
次に紹介するのは、2015年に米軍から返還された「旧上瀬谷通信施設」の跡地利活用計画です。ここでは、跡地の一部を活用して、2027年3月〜9月まで国際博覧会「横浜花博」を開催予定。期間合計で約1,500万人もの来場が見込まれています。
横浜花博閉幕後は、三菱地所が事業予定者となり、大規模複合施設「KAMISEYA PARK(仮称)」が整備される計画です。全体で70ha超の広大な敷地のメインとなるのが、東京ディズニーランドに匹敵する敷地面積約51haのワールドクラステーマパークです。ジャパンコンテンツと最先端テクノロジーを活用した、次世代型観光パークとして整備する方針が打ち出されており、新たな観光拠点となることが期待されます。その他、地域住民向けの商業施設、自然をコンセプトにした商業施設なども整備される予定です。
また、バスターミナルや地区内モビリティなど交通網の強化も予定されており、瀬谷区周辺の存在感が増すことになりそうです。施設の開業時期は2031年頃を予定しています。
(参考)
公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会
https://expo2027yokohama.or.jp/
横浜市
旧上瀬谷通信施設地区「観光・賑わい地区」の事業予定者を決定しました!
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/toshi/2023/kamiseyakobo_kettei.files/0002_20230913.pdf
中山駅南口地区第一種市街地再開発事業
最後に紹介するのは、JR横浜線中山駅南口で計画される「中山駅南口地区第一種市街地再開発事業」です。
中山駅は、2路線が乗り入れる緑区の中心駅ながら、街並み整備の遅れが目立っています。この事業では、古い街並みが残る南口駅前の約2.8haの敷地に、延床面積約6万5,000m2の大型商業施設や総戸数約470戸のタワーマンションなどを建設する計画です。施設の整備と合わせ、各施設と駅をつなぐ空中デッキも設置される予定で、中山駅周辺が安全で機能的な街へ生まれ変わると期待されています。